EF210は1996年から製造されたJR貨物の直流電気機関車。老朽化したEF65の置き換え用として岡山機関区に投入された。1990年に登場したEF200に続く新型貨物用機関車で、パワーを持て余していたEF200よりスペックダウンして1300t列車を牽引できる能力で試作機が製造された。
制御方式はEF200と同じGTO素子によるVVVFインバータ制御を採用。制御器1台で2基のモーターを制御する1C2Mで、主電動機はかご形三相誘導電動機565KWを6基搭載し、30分定格3540KWの性能を有し、EF66との共通運用も可能にした。試作機の901号機は当初新鶴見機関区に所属し、各種試験が行われ、1997年8月から岡山機関区に配属された。1998年からは量産機が製造され、1〜18号機が岡山機関区に配属された。量産機では若干のマイナーチェンジが行われた。量産機からECO-POWER桃太郎の愛称が付けられた。
0番台は901号機も含めて19機の製造に終わり、2000年からは制御方式をIGBT素子によるVVVFインバータ制御とした100番台を製造した。100番台は1C1Mの制御方式を採用。109号機からはシングルアームパンタを搭載した。ECO-POWER桃太郎のロゴも0番台よりも大きくなり、車体の中央に配された。吹田機関区のEF210は2000年に3機が転属配置されて以降、EF66置き換えのため、増備されていった。
2014年7月現在27機が配属されており、広島機関区所属だったEF210-300も2014年3月改正から吹田に配置となり、セノハチ以外でも運用されるようになっている。
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