1.概要
会社名 | 阪急電鉄 |
---|---|
路線名 | 宝塚本線 |
区間 | 大阪梅田~宝塚 |
営業キロ | 23.3km |
駅数 | 19駅 |
平均駅間距離 | 1.3km |
所要時分 | 33分 |
表定速度 | 42.4km/h |
軌間 | 1435mm |
電気方式 | 1500V直流 |
線路 | 複線 |
保安方式 | ATS |
最高速度 | 100km/h |
最大編成両数 | 10両 |
阪急宝塚本線は大阪梅田と宝塚を結ぶ23.3kmの全線複線電化鉄道である。軌間1435㎜、直流1500Vの規格は阪急の他線と同じである。線内運転の他、石橋から箕面線に直通して箕面まで運転される系統、川西能勢口から能勢電に乗り入れ、日生中央まで運転される日生エクスプレスなどもあり、短い路線ながらバラエティに富んだ運転系統を持つ。列車種別は、急行、普通が中心で、データイムダイヤは2006年10月28日改正から急行、普通の2本立ての運転となっている。この他にラッシュ時に運転される能勢電直通の日生エクスプレス、通勤急行、通勤準急、準急などがある。2003年8月改正までデータイムには特急が、朝ラッシュ時には通勤特急があったが、現在は日生エクスプレス以外の特急はなくなってしまっている。また、2006年10月改正以前は快速急行も運転されていた。
2.列車種別
駅№ | 駅名 | 副駅名 | 駅間距離 | 営業距離 | 日生EXP | 通勤 特急 |
急行 | 準急 | 普通 | 所在地 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HK-01 | 大阪梅田 | – | 0km | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 大阪市北区 | |
HK-02 | 中津 | 0.9km | 0.9km | ○ | ○ | ○ | 大阪市北区 | |||
HK-03 | 十三 | 1.5km | 2.4km | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 大阪市淀川区 | |
HK-41 | 三国 | 2km | 4.4km | ○ | 大阪市淀川区 | |||||
HK-42 | 庄内 | 1.6km | 6km | ○ | 豊中市 | |||||
HK-43 | 服部 | 1.5km | 7.5km | ○ | 豊中市 | |||||
HK-44 | 曽根 | 1.2km | 8.7km | ○ | ○ | 豊中市 | ||||
HK-45 | 岡町 | 0.8km | 9.5km | ○ | ○ | 豊中市 | ||||
HK-46 | 豊中 | 1km | 10.5km | ○ | ○ | ○ | ◎ | 豊中市 | ||
HK-47 | 蛍池 | 1.4km | 11.9km | ○ | ○ | ○ | 豊中市 | |||
HK-48 | 石橋 | 1.6km | 13.5km | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 池田市 | |
HK-49 | 池田 | 2.4km | 15.9km | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | 池田市 | |
HK-50 | 川西能勢口 | 1.3km | 17.2km | ○ | ◎ | ○ | ○ | ◎ | 川西市 | |
HK-51 | 雲雀丘花屋敷 | 1km | 18.2km | ◎ | ◎ | ◎ | 宝塚市 | |||
HK-52 | 山本 | 平井 | 1.5km | 19.7km | ○ | ○ | ○ | 宝塚市 | ||
HK-53 | 中山 | 1.8km | 21.5km | ○ | ○ | ○ | 宝塚市 | |||
HK-54 | 売布神社 | 0.9km | 22.4km | ○ | ○ | ○ | 宝塚市 | |||
HK-55 | 清荒神 | 0.9km | 23.3km | ○ | ○ | ○ | 宝塚市 | |||
HK-56 | 宝塚 | 宝塚大劇場前 | 1.2km | 24.5km | ◎ | ◎ | ◎ | 宝塚市 |
3.歴史
1910年(明治43年)3月10日に箕面有馬電気軌道が梅田(現在の大阪梅田)~宝塚間を開業。
同年4月25日蛍ヶ池駅開業(現在の蛍池駅)。
同年10月23日に平井駅が開業した。
1912年(明治45年)5月30日曽根駅が開業した。
1913年(大正2年)4月8日能勢口駅が開業した。
同年9月29日に豊中駅が開業した。
1914年(大正3年)3月21日売布神社駅が開業した。
1916年(大正5年)8月5日雲雀ヶ丘駅が開業した。
1920年(大正9年)7月16日十三駅より分岐して神戸本線開業。梅田~十三間が同線電車と共用になった。
1925年(大正14年)11月4日中津駅開業。
1926年(大正15年)7月2日に中津~十三間の新淀川駅が廃止された。同年7月5日に梅田~十三間が高架化。複線の別線を新設し神戸本線と分離。旧地上線の梅田駅から北野駅までを北野線とした。
1932年(昭和7年)10月1日に急行の運行を開始。
1944年(昭和19年)9月1日に雲雀ヶ丘~山本間の平井駅が廃止された。
1949年(昭和24年)1月1日北野線休止。
1951年(昭和26年)5月15日庄内駅が開業した。
1956年(昭和31年)2月2日服部(現在の服部天神駅)~庄内間で車両故障が発生したことを端緒に乗客による暴動起きた庄内事件が発生。この事件が車両大型化の契機となった。
1959年(昭和34年)2月18日北野線跡地を使用し梅田~十三間を複々線化。新設の東側2線を京都本線の列車が使用開始。
1961年(昭和36年)1月16日花屋敷~山本間の雲雀ヶ丘駅を廃止し、雲雀丘花屋敷駅が開業した。
1962年(昭和37年)5月1日能勢口~雲雀丘花屋敷間の花屋敷駅が廃止された。
1965年(昭和40年)7月1日能勢口駅を川西能勢口駅と改称した。
1969年(昭和44年)8月24日架線電圧を直流600Vから直流1500Vに昇圧。
同年12月14日石橋(現在の石橋阪大前)~池田間が高架化された。
1978年(昭和53年)3月10日全線を軌道法に基づく軌道から地方鉄道法に基づく鉄道に変更。
1980年北方貨物線~三国駅手前までが高架化された。
1980年(昭和55年)10月26日ダイヤ改正
池田駅高架化工事による引上線使用停止のため、池田折り返しの普通を雲雀丘花屋敷まで延長した。
1982年(昭和57年)3月29日ダイヤ改正
平日朝の雲雀丘花屋敷発梅田行の急行2本で、阪急最初の10両編成運転を開始。
1986年(昭和61年)4月30日池田駅高架化完成。
同年12月14日ダイヤ改正で、急行・普通15分毎から10分毎の運行に変更。急行が豊中に停車(平日ラッシュ時の一部を除く)。
1987年(昭和62年)十三~北方貨物線までの区間が高架化された。
1988年(昭和63年)12月18日ダイヤ改正
10両編成の急行を4本に増発。豊中市内高架化工事のため曽根の待避線、折り返し線の使用を中止。
1992年(平成4年)12月20日土曜ダイヤが導入された。
1993年(平成5年)9月25日に宝塚駅高架化完成(今津線は7月18日高架化)。
1994年(平成6年)11月6日豊中~曽根間の上り線が高架化された。
1995年(平成7年)1月17日阪神・淡路大震災が発生。これにより雲雀丘花屋敷~宝塚間が不通となった。
同年1月19日雲雀丘花屋敷~宝塚間が復旧した。
同年6月4日ダイヤ改正を実施。特急を梅田~宝塚間で平日ラッシュ時間帯に運転開始。
1996年(平成8年)3月24日川西能勢口駅高架化完成。
1997年(平成9年)11月8日豊中~曽根間の高架化完成。
同年11月17日ダイヤ改正を実施。梅田~日生中央間に能勢電鉄直通の特急「日生エクスプレス」を運転開始。急行が豊中駅終日停車(10両編成対応)。平日朝ラッシュ時に通勤急行、平日朝夕ラッシュ時に通勤準急を新設。
2000年(平成12年)3月20日三国駅高架化完成。これに伴う三国駅の移転により、全線で0.1km短縮。
同年6月4日 曽根駅の待避線の使用を再開。ダイヤ改正を実施し、特急を全日昼間運転に拡大。梅田~宝塚間の所要時間を下りで最速29分に短縮。平日朝ラッシュ時に通勤特急を運転開始。移転前の三国宝塚方に存在した制限速度30km/hが解除され、全線での最高速度が90km/hから100km/hへ引き上げられた。
2003年(平成15年)8月30日ダイヤ改正を実施。快速急行を新設し、特急を置き換えた。本線特急と通勤特急の運転を休止した。
2006年(平成18年)10月28日ダイヤ改正を実施。快速急行を急行に置き換えた。快速急行は消滅。
2010年(平成22年)3月14日これまでの路線図における「宝塚線」という表記を、「宝塚本線」に統一した。
2013年(平成25年)12月21日服部駅を服部天神駅に、中山駅を中山観音駅に改称、同時に全駅に駅ナンバリング導入した。
2015年(平成27年)3月21日ダイヤ改正を実施。通勤急行・通勤準急の運行を中止し、新たに川西能勢口発の通勤特急(10両編成)と箕面発着の準急を新設し、通勤特急に女性専用車両を設定した。平日の昼間時間帯と土休日の一部の駅間の所要時間を見直し、梅田~宝塚間の所要時間を10秒~50秒短縮。
2018年(平成30年)7月7日ダイヤ改正実施。下り梅田発の箕面線直通列車(準急含む)を全廃。上りは普通が2本残存。平日朝ラッシュ時の通勤特急が増発。平日夕方ラッシュ時下りの急行を梅田~雲雀丘花屋敷間で増発。
2019年(令和元年)10月1日梅田駅を大阪梅田駅に、石橋駅を石橋阪大前駅にそれぞれ改称
4.路線ガイド
