JR九州クルーズトレインななつ星in九州

クルーズトレインななつ星in九州はJR九州が運行している豪華クルーズトレイン。2013年10月15日から運転を開始した。近年JR各社が豪華列車を建造しているが、その走りとなったのはこの列車である。ななつ星は定期列車ではなく、ツアー列車のため、みどりの窓口で切符を入手して乗ると言う列車ではない。

ななつ星

ななつ星

ななつ星の運行ルートは1泊2日と2泊3日の2つがある。いずれも博多を発着とし、九州各地を走って戻って来る。優等列車が走らない長崎本線旧線、肥薩線人吉以南などにも乗り入れる。九州各地を走行するため、専用のディーゼル機関車が用意された。入れ替えや方向転換のため、補機としてななつ星に合わせた塗装となったDE10も活躍する。走行するのはJR九州の路線のみで、他のJR路線や第三セクターには乗り入れない。九州島内ではツアー設定に限界があるので、全国デビューの方向性も模索して欲しいものだ。まずは、風光明媚な景色が展開される肥薩オレンジ鉄道への乗り入れを期待したい。
1泊2日でも最低15万円以上の価格設定となっており、一般庶民には縁遠い列車だが、国内外の富裕層から人気を博し、予約が取れない状況が続いている。今後、JR東日本や西日本も同様な豪華列車を走り出す。地域は違えど、奪い合うパイはそれほど大きくない。先に書いたような九州島内を越えた運行設定の検討も必要になってくるのではなかろうか。

DE10-1206

DE10-1206 

 列車は7両編成で、うち5両が個室寝台車、1両がダイニングカー、1両がラウンジカーとなっている。個室寝台はスイート12室、DXスイート2室の計14室で、定員は28名と豪華列車ならではの余裕がある定員設定となっている。1号車は展望型のラウンジカーで、床下には電源設備がある。2号車はダイニングカーで、1号車同様床下に電源設備を備える。3~6号車はA寝台2人用スイートで、各号車とも3室ずつ配置されている。7号車はDXスイートが配され、最後尾に展望室を備えたDXスイートルームがある。DXスイートは2室となっている。

DF200-7001

DF200-7001

ななつ星専用機関車のDF200-7000。基本設計はJR貨物のDF200に準じている。77系との連結のため密着式自動連結器を備える。

  

鉄道コム

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