寝台特急はやぶさ変遷|日本最長距離ブルートレインの栄光と終焉

14系はやぶさ

14系はやぶさ

1.特急はやぶさ誕生とブルートレイン化

1958年10月1日ダイヤ改正で、東京~鹿児島間の夜行急行さつまを特急に格上げする形で、寝台特急はやぶさが誕生した。当初は20系客車ではなく、在来形客車による編成で運転されていた。

1960年7月20日には20系客車へ置き換えられ、「走るホテル」と称されたブルートレインの一員となった。同時に運転区間を東京~西鹿児島間へ延長し、九州最南端へ向かう寝台特急として運転されるようになった。

2.黄金期を迎え日本最長距離特急となる

1975年3月10日ダイヤ改正では、20系客車から24系25形客車へ置き換えられた。新型客車への更新により居住性や設備が向上し、山陽新幹線博多開業後も東京~西鹿児島間を結ぶ寝台特急として運転を継続した。

1980年10月1日ダイヤ改正では、寝台特急富士が東京~宮崎間へ運転区間を短縮したことにより、東京~西鹿児島間を結ぶはやぶさが定期列車では日本最長距離を走る特急列車となった。営業キロは1,493.6kmに達し、約22時間をかけて本州と九州を結んだ。

1985年3月14日ダイヤ改正では、ブルートレインブームを背景にロビーカーを連結するとともに、本州内の牽引機関車をEF65形1000番台からEF66形へ変更した。これに伴いヘッドマークもデザインが変更され、ブルートレイン全盛期を象徴する姿となった。

3.利用者減少による衰退期

1990年代に入ると、新幹線網の整備や航空路線の充実、夜行高速バスとの競争激化により、ブルートレインの利用者は徐々に減少していった。

1993年3月18日ダイヤ改正では、ブルートレインの象徴でもあった食堂車の営業を休止し、売店営業のみとなった。

1997年11月29日ダイヤ改正では、運転区間を東京~熊本間に短縮した。これにより西鹿児島への乗り入れを終了し、日本最長距離特急の座を寝台特急さくらへ譲ることとなった。また、この改正では食堂車そのものが編成から外され、編成は13両に短縮された。

4.併結運転開始から廃止へ

EF66-50さくら・はやぶさ

EF66-50さくら・はやぶさ

1999年12月4日ダイヤ改正では、利用者減少への対応として、東京~鳥栖間で寝台特急さくらとの併結運転を開始した。集中電源方式の24系25形を使用するはやぶさと、分散電源方式の14系15形を使用するさくらが併結運転を行うという、異なる電源方式の寝台客車同士による運転が実現した。

2005年3月1日ダイヤ改正では、寝台特急さくらの廃止に伴い、東京~門司間で寝台特急富士との併結運転へ変更された。九州内では熊本編成のみとなり、全盛期の長大編成から大幅に短縮された姿となった。

2009年3月14日ダイヤ改正では、車両の老朽化や利用者減少を理由に、寝台特急富士とともに廃止された。これにより、1958年の誕生以来約50年にわたり運転されてきた寝台特急はやぶさは、その歴史に幕を閉じた。また、東京発着の九州ブルートレインも、この改正をもって全廃となった。

2008年3月15日ダイヤ改正現在寝台はやぶさ編成表
寝台特急はやぶさ 東京~熊本 14系 所属 熊本
←熊本 東京→  
1 2 3 4 5 6  
スハネフ14 オロネ14 オハネ14 オハネ14 オハネ14 スハネフ14
B★★★ A1シングルDX B1ソロ B★★★ B★★★ B★★★
※1 東京~門司間は寝台特急富士と併結運転。
※2 2号車には公衆電話設置
※3 東京~下関間EF66、下関~門司間EF81-400、門司~熊本間ED76が牽引

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