1.概要
JR嵯峨野線の平日夕方ラッシュ時ダイヤは、17時台・18時台に特急1本、快速2本、普通4本が運転されている。19時台は特急1本、快速2本、普通3本が運転されている。
快速は園部までの運転が基本で、17時台と18時台には各1本が福知山まで運転されている。普通は半数程度が亀岡行きで、それ以外は園部行きとなる。
2.2026年3月14日ダイヤ改正
2026年3月14日ダイヤ改正では、快速列車に有料座席サービス「うれしート」が増設された。これにより夕方ラッシュ時間帯のうれしート設定列車は4本となった。
3.特急
特急は福知山行きの「きのさき」と東舞鶴行きの「まいづる」が綾部まで併結運転を行う。
停車駅は二条、亀岡、園部、日吉、綾部である。なお、19時台の列車は日吉には停車しない。
編成は福知山行きの「きのさき」が4両、東舞鶴行きの「まいづる」が3両で、綾部で分割・併合を行う。
京都~福知山間の所要時間は1時間24分、1時間30分、1時間31分となっている。停車駅の少ない19時台の列車が最も所要時間を要しており、ピーク前の17時台に運転される列車は90分を大きく下回る。
17時台のきのさき13号は287系7両、18時台のきのさき15号・まいづる11号は287系7両、19時台のきのさき17号・まいづる13号も287系7両で運転されている。
| JR嵯峨野線下り夕方ラッシュ時ダイヤ 2026年3月14日改正現在 | ||||||||||
| 種別 | 始発駅 | 時刻 | 着駅 | 時刻 | 終着駅 | 時刻 | 所要時分 | 距離 | 表定速度 | 備考 |
| 特急きのさき13号 | 京都 | 17:28 | 園部 | 17:58 | 福知山 | 18:53 | 0時間30分 | 34.2km | 68.4km/h | |
| 特急きのさき13号 | 京都 | 18:28 | 園部 | 19:02 | 豊岡 | 20:58 | 0時間34分 | 34.2km | 60.4km/h | |
| 特急まいづる11号 | 京都 | 18:28 | 園部 | 19:02 | 東舞鶴 | 20:18 | 0時間34分 | 34.2km | 60.4km/h | |
| 特急まいづる13号 | 京都 | 19:28 | 園部 | 19:58 | 東舞鶴 | 21:15 | 0時間30分 | 34.2km | 68.4km/h | |
| 特急きのさき15号 | 京都 | 19:28 | 園部 | 19:58 | 福知山 | 20:55 | 0時間30分 | 34.2km | 68.4km/h | |
4.快速
快速は17時台・18時台に園部行き1本、福知山行き1本が運転されている。19時台は園部行き2本が運転されている。
停車駅は二条、円町、嵯峨嵐山、亀岡以遠の各駅である。快速の最終列車は京都発20時09分の園部行きとなる。
福知山行きは223系5500番台2両と221系または223系4両を連結した6両編成で運転され、前2両が福知山行きとなる。
快速は最大8両編成で運転されるが、17時台の快速1本は4両編成で運転されている。
京都発毎時09分の快速は亀岡で当駅止まりの普通列車と接続する。京都発毎時39分の快速は嵯峨嵐山で普通亀岡行きと緩急接続を行う。
京都~亀岡間の所要時間は21分、園部までは38分である。亀岡までは特急より1分遅く、園部までは4分遅い。
以下の列車では、園部方先頭車の1号車一部区画に有料座席サービス「うれしート」が設定されている。
京都発17時09分 園部行き
京都発18時09分 園部行き
京都発19時09分 園部行き
京都発19時39分 園部行き
| JR嵯峨野線下り夕方ラッシュ時ダイヤ 2026年3月14日改正現在 | ||||||||||
| 種別 | 始発駅 | 時刻 | 着駅 | 時刻 | 終着駅 | 時刻 | 所要時分 | 距離 | 表定速度 | 備考 |
| 快速 | 京都 | 17:09 | 園部 | 17:46 | 0時間37分 | 34.2km | 55.5km/h | 有料座席うれシート | ||
| 快速 | 京都 | 17:39 | 園部 | 18:17 | 福知山 | 19:36 | 0時間38分 | 34.2km | 54km/h | |
| 快速 | 京都 | 18:09 | 園部 | 18:47 | 0時間38分 | 34.2km | 54km/h | 有料座席うれシート | ||
| 快速 | 京都 | 18:39 | 園部 | 19:17 | 福知山 | 20:28 | 0時間38分 | 34.2km | 54km/h | |
| 快速 | 京都 | 19:09 | 園部 | 19:47 | 0時間38分 | 34.2km | 54km/h | 有料座席うれシート | ||
| 快速 | 京都 | 19:39 | 園部 | 20:17 | 0時間38分 | 34.2km | 54km/h | 土休日運休・有料座席うれシート | ||
5.普通
普通は京都発17時台・18時台が園部行き2本、亀岡行き2本の運転である。19時台は園部行き2本、亀岡行き1本が運転されている。
亀岡行きは嵯峨嵐山で快速に追い抜かれる。園部行きのうち1本は嵯峨嵐山で特急に追い抜かれる。
17時台は4両編成が中心で、18時台も4両編成と8両編成が混在している。また223系5500番台2両を連結した6両編成で運転される列車も設定されている。
| JR嵯峨野線下り夕方ラッシュ時ダイヤ 2026年3月14日改正現在 | ||||||||||
| 種別 | 始発駅 | 時刻 | 着駅 | 時刻 | 終着駅 | 時刻 | 所要時分 | 距離 | 表定速度 | 備考 |
| 普通 | 京都 | 17:15 | 園部 | 18:07 | 0時間52分 | 34.2km | 39.5km/h | |||
| 普通 | 京都 | 17:32 | 亀岡 | 18:05 | 0時間33分 | 20.2km | 36.7km/h | |||
| 普通 | 京都 | 17:44 | 園部 | 18:30 | 0時間46分 | 34.2km | 44.6km/h | |||
| 普通 | 京都 | 17:58 | 亀岡 | 18:27 | 0時間29分 | 20.2km | 41.8km/h | |||
| 普通 | 京都 | 18:15 | 園部 | 19:08 | 0時間53分 | 34.2km | 38.7km/h | |||
| 普通 | 京都 | 18:32 | 亀岡 | 19:05 | 0時間33分 | 20.2km | 36.7km/h | |||
| 普通 | 京都 | 18:45 | 園部 | 19:30 | 0時間45分 | 34.2km | 45.6km/h | 土休日運休 | ||
| 普通 | 京都 | 18:58 | 亀岡 | 19:27 | 0時間29分 | 20.2km | 41.8km/h | |||
| 普通 | 京都 | 19:13 | 園部 | 20:05 | 0時間52分 | 34.2km | 39.5km/h | |||
| 普通 | 京都 | 19:32 | 亀岡 | 20:06 | 0時間34分 | 20.2km | 35.6km/h | 土休日運休 | ||
| 普通 | 京都 | 19:45 | 園部 | 20:31 | 0時間46分 | 34.2km | 44.6km/h | 土休日運休 | ||
6.将来展望
JR嵯峨野線は通勤・通学輸送に加え、インバウンド需要の増加によって観光利用も多い路線となっている。今後、通勤・通学輸送は人口減少などにより減少する可能性がある一方で、嵐山を中心とした観光需要は引き続き高い水準を維持するものと考えられる。
利用者は嵯峨嵐山、亀岡を境に減少していく傾向にあるため、将来的には嵯峨嵐山~園部間や亀岡~園部間でワンマン運転を導入する可能性もある。ただし、嵯峨嵐山や亀岡は京都近郊のベッドタウンとしての性格も強く、ラッシュ時間帯については引き続き車掌乗務列車が維持される可能性が高い。
また、JR西日本が積極的に展開している有料座席サービス「うれしート」は今後さらに設定列車が増加する可能性がある。嵯峨野線では2026年3月14日ダイヤ改正で夕方ラッシュ時間帯の設定列車が4本に拡大されたが、利用状況によっては快速列車へのさらなる拡大も考えられる。
一方で、京都~園部間では毎時1本の特急「きのさき」「まいづる」が運転されており、亀岡や園部からの通勤利用も見られる。現在使用されている287系は登場から15年以上が経過しており、国鉄時代の特急車両を置き換えたとはいえ、最新の通勤特急車両と比較すると設備面で見劣りする部分もある。新型車両の投入は当面考えにくいものの、将来的には車内設備の更新やリニューアルによって快適性を向上させ、「うれしート」との差別化を図ることが求められるだろう。
また、嵯峨野線では221系・223系による転換クロスシート車が主力となっているが、近年はインバウンド利用者の増加により大型荷物を持った乗客も増えている。京都駅ではホームやコンコースの混雑が慢性化しており、今後は輸送力向上を目的として車両設備の見直しが行われる可能性もある。
221系・223系の置き換えは当面考えにくいものの、車端部のロングシート化や京都方車両のロングシート化によって立席スペースを拡大する施策は十分考えられる。特に京都~嵯峨嵐山間は短距離利用や観光利用が多く、着席需要よりも収容力向上の効果が大きいことから、将来的な改造候補となる可能性がある。






