阪急宝塚本線データイムダイヤ【2025年2月22日ダイヤ改正】

2000F急行大阪梅田

1．概要

阪急宝塚本線データイムダイヤは、急行と普通が毎時6本10分毎に運転されている。急行は大阪梅田～宝塚間の運転、普通は大阪梅田～雲雀丘花屋敷間の運転となっている。急行は豊中以遠各駅に停車し、雲雀丘花屋敷～宝塚間は急行が普通の役割を果たしている。
石橋阪大前での急行と箕面方面行き電車の連絡は、下り急行が4分、上り急行が2分となっている。宝塚線上りホームは箕面線ホームと同一面となっているため、2分でも十分乗り継げる。箕面線石橋阪大前到着電車から宝塚線への連絡は、上り急行は2分、下り急行は10分となっている。
川西能勢口での能勢電妙見線への乗り継ぎは、能勢電妙見口、日生中央方面への乗り継ぎは、下り急行が3分、上り急行が1分となっている。上りホームは能勢電ホームと同一面となっているため、1分でも乗り継ぎは可能である。能勢電妙見線到着電車からの乗り継ぎは、下り急行が2分、上り急行が4分となっている。下りへの乗り継ぎは階段の昇り降りを伴うため、急ぐ必要がある。
宝塚での今津線との乗り継ぎは、宝塚線から今津線への乗り継ぎが3分、今津線から宝塚線への乗り継ぎが8分となっている。

2．2025年2月22日ダイヤ改正

2025年2月22日ダイヤ改正ではデータイムダイヤは大きな変化はなかった。

3．急行

9003F急行大阪梅田

急行は大阪梅田〜宝塚間に10分毎に運転されている。急行の停車駅は大阪梅田から十三、豊中以遠の各駅となっている。かつては十三から石橋までノンストップだったが、1997年11月17日ダイヤ改正で、豊中に終日停車になり、2003年8月31日ダイヤ改正で蛍池に停車となり、現行の停車駅となった。急行は全て8両編成で運転されている。最新の2000系から最古参の5100系まで宝塚線で使用される全形式が運用される。

急行の大阪梅田～宝塚間の所要時間は33分で、ATS改良などにより若干スピードアップされている。以前は35分前後の所要時間がかかっていた。JRの快速は大阪～宝塚間を25分で走っているので、それよりも8分ほど遅い。JRは2005年4月25日の福知山線事故以降、スピードアップを行うことはなくなったが、ゆっくり走っても所要時間の差ができるほどJRと阪急の線形の差は大きい。さらに言えば、阪急線内でも同社の推奨ルートにはなっていないが、検索案内では梅田から神戸線～今津線を乗り継いだ方が1分速いという結果も出る。乗り継ぎの手間はあっても神戸線～今津線経由の方が速いというのは如何に宝塚線急行が遅いことの証明とも言える。

このような事情もあり、1990年代後半から2000年代前半かけては特急や快速急行を設定して時間短縮に努めていた時期もあった。しかし、いずれも定着せず2006年10月26日改正以降は急行のみの運転に戻った。現在の停車駅では、もはや大阪梅田～宝塚間のスピードアップは諦めた感がある。平日朝ラッシュ時には今津線経由の準急が走っており、朝ラッシュ時に関してはもはやそちらに宝塚～大阪梅田間の輸送を任せた感すらある。2025年2月22日ダイヤ改正では平日夕方ラッシュ時の急行も停車駅が増加した通勤急行に置き換わった。大阪梅田～宝塚間の所要時間こそ変わっていないが、体感的には各駅停車と変わらないものになった。

4．普通

8006F普通雲雀丘花屋敷

普通は大阪梅田～雲雀丘花屋敷間の運転で、終点まで急行に追い抜かれないダイヤが組まれている。大阪梅田では急行の1分後に出発し、豊中～雲雀丘花屋敷間では後続の急行と3分続行での運転となっている。上りは雲雀丘花屋敷から豊中まで先行の急行の3分続行で運転され、十三から大阪梅田までは後続の急行と2分続行の運転となっている。普通だけがカバーする駅は、中津、三国、庄内、服部天神、曽根、岡町の6駅となっている。豊中以遠の各駅は急行の補完で運転されている。普通も急行と同様に全て8両編成で運転されている。

5．各駅間運転本数・競合他社比較

【大阪梅田～雲雀丘花屋敷間】
急行は下りが大阪梅田発毎時00・10・20・30・40・50分の発車で、普通はその1分後に出発するダイヤになっている。普通は終点の雲雀丘花屋敷まで先着する。
上り急行は雲雀丘花屋敷を毎時01・11・21・31・41・51分に出発し、普通はその2分後の毎時03・13・23・33・43・53分に出発する。下りと同様に普通は終着の大阪梅田まで先着するダイヤになっている。
普通が終点まで先着するダイヤとなっているので、急行停車駅の十三、豊中、蛍池、石橋阪大前、池田、川西能勢口、雲雀丘花屋敷では毎時12本の電車が先着するダイヤになっている。

【石橋阪大前での箕面線連絡】
箕面線下りは石橋阪大前を毎時00・10・20・30・40・50分に出発する。宝塚線下り急行とは4分、普通とは7分の連絡となる。上り急行は同一ホームでの乗り換えのため2分で連絡している。

箕面線上りは石橋阪大前着毎時06・16・26・36・46・56分で、宝塚線上り急行とは2分、普通とは5分、下り急行とは9分、普通とは7分で連絡している。下りとの連絡はあまりよくないが、基本大阪梅田方面への流れを重視しているので問題はないだろう。

【川西能勢口での能勢電鉄妙見線連絡】
能勢電妙見線下り川西能勢口発は毎時04・14・24・34・44・54分で、宝塚線下り急行とは3分、上り急行と1分で連絡している。普通は下り6分、上り8分での連絡となる。
能勢電妙見線上り川西能勢口着時刻は毎時9・19・29・39・49・59分で、宝塚線下り急行とは2分、上り急行とは4分で連絡している。下りは階段の上り下りがあるため乗り換えはややきつい。普通は下り9分、上り7分での連絡となる。

【雲雀丘花屋敷～宝塚間】
急行のみが運転され、毎時6本10分毎の運転となっている。各駅から大阪梅田方面の普通しか停まらない駅へは雲雀丘花屋敷で普通に乗り換えとなる。
並行して走るJR宝塚線には中山寺、宝塚が競合駅としてあるが、両駅ともデータイムには区間快速15分毎、普通15分毎の運転となっており、阪急よりも運転本数は多い。ただ、普通は川西池田で区間快速に追い抜かれるため、大阪へは区間快速しか利用できないので、毎時4本15分毎となる。
JR宝塚線区間快速の大阪～宝塚間の所要時間は下りが27分、上りが25分となっており、阪急宝塚線急行の下り33分、上り34分よりも下りで6分、上りで9分速い。運転本数は阪急が優勢だが、所要時間ではゆとりダイヤを採用してもJRの方が速い。運賃はJRが340円で、阪急は290円なので、阪急の方が50円安い。往復すれば100円安くなるので、運賃面では阪急が優位である。
大阪梅田からの利用に限れば、神戸線＋今津線経由の方が所要時間は短い。阪急では推奨されないルートで途中西宮北口での乗り換えも必要となるが、下りでは1分、上りでは2分神戸線＋今津線経由の方が速い。

【阪急今津線宝塚での連絡】
今津線宝塚駅での西宮北口行き出発時刻は毎時06・16・26・36・46・56分で、宝塚線下り急行と3分で連絡している。今津線宝塚駅着時刻は毎時02・12・22・32・42・52分で、宝塚線上り急行とは8分で連絡している。宝塚線～今津線間の乗り換え需要は意外と多く、宝塚での乗り換えも同一ホームとなっているので利便性は高い。