京福電気鉄道モボ2001形

モボ2001

1.概要

モボ2001形は、2000年（平成12年）の嵐山本線開業90周年記念に、モボ501形の置換え用として登場した、京福電気鉄道初のカルダン駆動車である。2000年(平成12年)から2両が武庫川車両工業で製造された。

2.性能

制御方式はVVVFインバータ制御を採用し、素子には2レベルIGBT素子が使用されている。路面区間におけるブレーキ性能の安定性と沿線への誘導障害対策の面から回生ブレーキは装備されていない。主要機器類は主電動機として東洋電機製造製の60kWのものを2基、駆動装置はWNドライブを採用、台車はFS94を装備している。また、四条大宮・北野白梅町寄りにこれもまた京福電気鉄道初のシングルアームパンタグラフが設置されている。運転台は両手、片手でも運転可能なワンハンドルマスコンを採用している。

3.車体

車体はモボ611形・モボ621形・モボ631形に準じた前面非貫通型・15m級2扉の普通鋼製となっている。前面窓には1枚窓を採用し、前面窓上に前照灯を、下両側に標識灯を、左上に行先方向幕を、右側にワンマン運転用のサイドミラーを装備している。ダークアイボリーで塗装され、前面および側窓下がダークグリーンで塗装されている。車内はロングシートになっている。